ITパスポート試験の受験料5700円を納め、試験の申し込みを済ませ、受験日は本日、試験会場(池袋)でITパスポート資格試験(国家資格)を受験しいちおう合格見込みの得点を得ることができました。
率直な感想として「いろんな人が受けるんだなぁ~」と。中学生っぽい男子、小学校のPTA役員風の中年女性、スフィアの様な中年男性も勿論何人かおられました。若い男女も。そうかと思えば「キーボードでの大文字の打ち方が分からない。」と質問する様な人も受験していました。
ITパスポート受験に合格するメリット
いきなり結論ですが、ITパスポート資格試験に合格する事には何のメリットもありません。強いて言えば下で書いている様に「転職や就職の際に資格欄に記載出来る」くらいです。内面においても自分に自信が持てる様になるという可能性も僅かにあります。なので合格することで得られるメリットを求めて受験するなら止めた方が良いです。
世間で言われている『合格して得られるメリットの正体』とは?
受験した理由
「情報処理技術者試験」の資格。「持たざる者」はいつもどこかで劣等感を抱いて「持っている者」に嫉妬心やある種の恐怖を感じながら仕事していました。
離職・転職した時に少しでも有利になれば
離職して再就職する場合、IT関連(情報処理技術者,MOS,CCNAなど)の資格があると無いとでは若干の差が生まれます。ITを利用する立場で身につけると有利な資格として、ITパスポートや情報セキュリティーマネジメント資格あれば無いよりは少しは武器になるかも知れないと考えた。
※但し、これは新卒の学生さん、30歳前の転職者さんの場合に限ります。40代以上の世代の人の転職には全く意味がありません。それでも、履歴書の資格欄を5700円で一つ埋められるのであれば無いよりはずっと良いです。
履歴書に書ける
理屈抜きにこれが一番大きな理由です。再就職や転職、人材派遣会社に登録して、履歴書を書く時に資格の欄には「普通運転免許証取得」しか書けないのが悔しくて情けなくてストレスでした。できればこの欄に書き足りない程に資格をたくさん取りたいと今は思っています。
自信を付ける為に1つでも国家資格が欲しかった
「情報処理技術者資格を持っていても実務では全然使えない!」って言っている人達は、有資格者を否定する事で「努力」をしない自分を正当化する為の言い訳にしていたのでしょう。
でも、本当はそんなダサい自分が嫌いでした。だから、ちゃんと努力して取れる資格は取ろうと決めました。その手始めが「ITパスポート試験」です。
ITパスポート資格の実際の需要はどうなの?
前途の通り**「新卒の学生さんが就活.進学」**する場合、選考者から「ITに対する勉強を熱心にやっている」「ITリテラシーに長けた有望な新人」的に評価が高くなるのは確実です。でも、それ以外の場合は「履歴書に書ける国家資格」以外にメリットがありません。
「ITパスポート資格がないと出来ない仕事」はない
お医者さん、看護師さん、保育師さん、弁護士さんなど資格がないとその職に就けない資格は分かり易いですが、ITパスポートの場合は何かの仕事をする為に必須の資格ではありません。持っているメリットを享受出来ない資格です。
メリットの無い国家資格を何故?皆が受験するのか?
スフィアの場合の正直な理由は上に書いた通りで、最も大きな理由は「履歴書に書ける国家資格が欲しかった」になります。その為に最も難易度の低いITパスポート資格を選びました。
ITパスポート資格自体に需要はなく、取得するメリットが低いというのは分かっているのに、何故、皆さんが受験するのか?おそらく「自分を客観的に評価してくれる証明書が欲しい」からなんだと思います。IT関連で最も難易度の低い国家資格だから一応取っておいて損はないと考えて受験するのではないかと結論付けます。
試験の諸々
IPAのホームページで指定されている情報
大きめのポケットのあるダウンジャケットに財布やティッシュやハンカチを入れていたので、バッグの類いを持っていきませんでした。(いわゆる「手ぶら」です。)
すると試験会場への入室の際に止められ、ビニール袋を貰い、その中にスマホや財布を入れて試験を受ける机の下に置くように言われました。
試験当日の注意事項や持ち物については、以下に全部書いてあります。
ITパスポート受験要領
ITパスポート試験 試験当日の確認事項等
スフィアが忘れたカバンもちゃんと書いてありました(^0^)
試験の傾向など雑感
問題の内容を書くことは出来ませんが、傾向としてシラバス4.0系の知識を問う問題が多かった様に感じます。とは言っても皆が異なる問題を受験するらしいので偶々スフィアに出された問題がそうだったのかも知れません。
ただ、過去問で問いた問題と全く同じ問題は出題されていなかったです。全てが初見の問題でした。
そういう意味で難しい試験だったと感じました。
時間との闘い
初見の問題なので良く読みます。100問解くのに80分近くかかってしまいました。長文問題だったり、難しそうと感じたら直ぐにスキップし、分かる問題からドンドン潰して、長文問題は最後にまとめてに挑戦しました。そうしていかないと圧倒的に時間が足りません。
試験会場
常識と言えば常識ですが、飲食出来ません。許されたモノ以外は机上に置けません。
パソコンデスクもキーボードも綺麗でした。ちゃんと掃除されている印象です。色々なウィルスが心配な時期なので試験会場に清潔感を感じると気持ちよく問題に取り組めますね。
ITを利用する者が取得すべき資格
ITパスポート試験は「IT利用者として共通知識があることを証明する資格」です。他にもう一つ「情報セキュリティーマネジメント資格」という上位の資格があります。こちらは「IT利用者として基本的な知識・技術があることを証明する資格」という位置付けです。
これらの資格は技術者を目指す人が取得してもあまりメリットはありません。
されど、何も国家資格がないよりはずっと良いです。全ての人にお勧めできる資格です。これでは足りないと思われれば上位の技術者向けの国家資格である「基本情報処理技術者資格」を受験すれば良いでしょう。そういう人にとっても弾みを付ける為には丁度良い資格だと思います。
試験結果
700点ということで何も問題が無ければ合格にさせて貰えることになります。もう少し点数が取れたつもりだったのですが、自分が気づかない間違いが10問前後あった様です。正式な合格発表の掲示や証書の送付までには1ヶ月半ほどかかるそうです。
勉強時間は1日に1時間前後で、勉強した期間は10日間くらいです。対策はどのサイトでも紹介している書籍を読む事と過去問道場さんの問題を解くという普通の方法でした。
令和02年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
一応、合格基準に達する点数は取れたので本人レポートはここまでとさせて頂きます。